『FourFourTwo』は「プレミアリーグのクラブがあまりにも高い移籍金を支払いすぎた選手たち」という記事を掲載した。
エリャキン・マンガラ(マンチェスター・シティ)
高額なディフェンダーの多くはマンチェスター・シティが獲得した選手だ。エリャキン・マンガラもその一人であり、FCポルトから獲得した際には4200万ポンド(およそ60.74億円)を支払った。
しかし4年間が経過した今、マンガラは信頼性の低いディフェンダーとしての評価を覆すことができていない。
バレンシアやエヴァートンにローン移籍したが、怪我も多い。すでにシティの最終ラインは埋まっており、退団する必要があるだろうが、それほど高くは売れまい。
イスラム・スリマニ(レスター)
タイトルを獲得した後の夏、上位をキープしようとレスターは大変な努力をした。6名の選手を獲得し、その中で最も高額だったのがスリマニだった。
アルジェリア代表のFWは2800万ポンド(およそ40.49億円)で獲得し、クラブの記録的なサインとなった。
ポルトガルでは最高の結果を残した彼であるが、イングランドでは苦戦。昨季はニューカッスルにローン移籍するも、そのキャリアは浮上していない。
ラザル・マルコヴィッチ(リヴァプール)
2014年の夏、リヴァプールはルイス・スアレスの売却で得た6500万ポンドを使い、8人の選手がやってきた。マルコヴィッチは、ベンフィカから2000万ポンド(およそ28.92億円)で獲得した男だ。
しかしブレンダン・ロジャーズ監督の下では軽すぎて使い切れず、早い段階でローン移籍することになり、その後修行の旅を続けている。
どこのクラブでもややフィットネスを整えるのに苦労しており、リヴァプールに戻った今季も厳しい時間を過ごすだろう。
アーメド・ムサ(レスター)
1660万ポンド(およそ24.01億円)で獲得された快足ナイジェリア人ストライカーは、スリマニと同じようにプレミアリーグ王者が王者であり続けるためのサインだった。
親善試合ではエキサイティングなパフォーマンスを見せたが、リーグでは結局21試合に出場して2ゴールにとどまった。
監督の交代をきっかけにムサはCSKAモスクワにローンで返された。ただ、ワールドカップでのゴールは爆発を予期させるものだった。サウジアラビアのアル・ナスルに移籍した今季は復活なるのか。
フィンセント・ヤンセン(トッテナム)
マテヤ・ケジュマン、そしてアフォンソ・アウヴェス。エールディビジで活躍したストライカーには注意が必要だと、誰かがポチェッティーノ監督に伝えるべきだったのか。
ほとんどの選手はルイス・スアレスやルート・ファン・ニステルローイにはなれない。AZで27ゴールを決めたヤンセンも残念ながらそうだった。
1700万ポンド(およそ24.59億円)でトッテナムにやってきた彼は、ハリー・ケインという絶対的な存在によってバックアップに。ケインの怪我の際は期待以上のプレーはしたが、結局25試合で2得点しか奪えなかった。
ダニー・ドリンクウォーター(チェルシー)
レスターの奇跡的な優勝の立役者はジェイミー・ヴァーディ、リヤド・マフレズ、そしてエンゴロ・カンテ。そして広い視野からのパスから攻撃をスタートさせていたドリンクウォーターだ。
彼はイングランド代表にデビューし、レスターが厳しい戦いを余儀なくされる中でチェルシーへ移籍。3500万ポンド(およそ50.62億円)が動く取引になった。
しかしスタンフォード・ブリッジではほとんどスタメンに割って入れず、今季はジョルジーニョの加入でなおさら厳しい立場になっているように見える。
ロバート・スノッドグラス(ウェストハム)
苦戦していたハル・シティで活躍し、印象的なプレーをしていたスノッドグラス。バーンリーとの争奪戦の末、1000万ポンド(およそ14.46億円)でウェストハムが獲得に成功した。
しかし15試合でノーゴール、スタメンにも入れなくなったスノッドグラスは、別のクラブを探すように言われてしまった。
昨季はアストン・ヴィラに貸し出され、プレーオフ進出に貢献。今夏のマーケットでは復帰する可能性もあるという。
クルト・ズマ(チェルシー)
有望な若手選手を育てる時、チェルシーは毎年ローンで別のクラブへと送り出し、その多くはファンによって用意に忘れ去られていく。
ズマは2014年にサンテティエンヌから1200万ポンド(およそ17.35億円)で獲得された。彼はモウリーニョ監督が解任された悲惨なシーズンで活躍を見せたが、コンテ政権下では前十字靭帯の負傷から復活できず。
ストーク・シティへのローンからチェルシーに戻ってきたが、マウリツィオ・サッリ監督のプレシーズンには入れず、5番もジョルジーニョに明け渡すことに。
マッテオ・ダルミアン(マンチェスター・ユナイテッド)
ジョゼ・モウリーニョ監督は、アシュリー・ヤングやアントニオ・バレンシアをサイドバックに起用。ルーク・ショウやマッテオ・ダルミアンに厳しいコメントを残した。
1270万ポンド(およそ18.37億円)でトリノから獲得されたイタリア代表DFダルミアンは、長い間退団の噂がつきまとう存在になってしまっている。ルーク・ショウはまだ期待されているようだが…。
今夏はディオゴ・ダロが獲得されたことも含めて、モウリーニョ監督がサイドバックに攻撃力を求めていることは明らかであり、ダルミアンは厳しい立場にある。