神奈川県愛川町に在住・在学の中高生が町内の高齢者施設でボランティア体験学習に取り組んでいる。7日に始まり、一部の高校生は9日まで泊まり込んで介護の現場を体験する。施設への理解を高めてもらうとともに、自身の生き方を見つめる機会につなげてもらう試み。町社会福祉協議会が主催し、町などが後援している。
高校生は、特別養護老人ホーム「志田山ホーム」(同町三増)での体験学習に9人が参加。お年寄りのペースに合わせ、熱心に食事の介助をしたり、入浴後の髪をドライヤーで乾かしたりしている。8日の日中は一緒になって体操するなど、貴重な時間を過ごしていた。
福祉の仕事に興味があるという、県立座間高校1年の女子生徒(15)=同町在住=は、「自分がしたことに『ありがとう』と言われるのはうれしい。お年寄りの話をちゃんと聞いて、相手の気持ちを思うことを大事にしたい」と語った。
中学生は7、8日、日帰りの日程で町内全3校から計14人が参加。介護老人保健施設「せせらぎ」、特別養護老人ホーム「ミノワホーム」、同「愛和の里」の計3カ所で話し相手を務めたり、食事などの介助を行った。