資料で昔の産業学ぼう 吉野宿ふじやが炭焼き、養蚕の企画展

 相模原市緑区の藤野地域でかつて盛んだった炭焼きや養蚕などを紹介する企画展「藤野の『昔の産業』展」が26日まで、市の施設「吉野宿ふじや」(同区吉野)で開かれている。市立博物館の出張展示「宇宙」展も同時開催している。同館の主催で入場無料。

 藤野地域で作られていた炭の種類や焼成方法、炭を作る人の生活などを写真を交えて紹介。炭の原木を運ぶために実際に使われた道具も展示されている。

 養蚕は1874(明治7)年には、旧津久井郡の4053戸のうち、84%に当たる3392戸で行われていた。カイコの飼育方法の紹介やカイコの繭を使った工作、昔の道具を使って繭から糸を取る体験コーナーが設けられている。

 宇宙展示のコーナーでは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパス(同市中央区)で開発・運用している小惑星探査機「はやぶさ2」について学ぶことができる。

 午前10時から午後4時までで、月曜日は休館。問い合わせは、「ふじの里山くらぶ」電話042(686)6750。

炭焼きのための道具などが展示されている「藤野の『昔の産業』展」=相模原市緑区

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