フルーツバス停人気“過熱” 小長井 Tシャツ発売

 長崎県諫早市小長井町の国道207号沿いにある「フルーツバス停」の人気が“過熱”している。同町漁協はTシャツ販売を始めた。若手有志のグループは、写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿するフォトコンテストを初めて企画。バス停目当てに訪れる県内外の人たちの思い出づくりに一役買おうと張り切っている。
 バス停は1990年の長崎旅博覧会に合わせ、旧北高小長井町が町のPRで整備。ミカン、スイカ、メロン、トマト、イチゴの模様が描かれた5種類、計16基があり、スマートフォンで撮影した写真を会員制交流サイト(SNS)に投稿する人が増えている。
 Tシャツのデザインは、バス停と「バス停戦隊フルーツレンジャー」の2種類。赤や白、黄緑、黒など5~6色の生地に愛らしいバス停や戦隊をプリント。大人用(S-XLサイズ、1800円)と子ども用(100-130サイズ、1500円)があり、同漁協、同漁協直売店で販売中。
 フォトコンテストは、町内の30代でつくるグループが「バス停と夏」をテーマに企画。「#フルーツバス停夏」を付けてインスタグラムに投稿する。作品は26日のこながいまつり(小長井文化ホール前広場)で展示、来場者の投票で最優秀賞を選ぶ。
 同町の山茶花高原も、バス停などをデザインしたタオルの販売を始めた。運営する小長井振興公社は「自分で写真を撮って発信する時代とバス停がマッチした」と話す。関連グッズの購入拠点や休憩スペースを求める声もあり、“バス停効果”を発揮するための模索が続く。

早くも人気を集めている「フルーツバス停」などのオリジナルTシャツ=諫早市小長井町、同町漁協直売店

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