リヴァプールに移籍したアリソン・ベッカー、レアル・マドリードに移籍したティボ・クルトワ、その後釜としてチェルシーにやってきたケパ・アリサバラガと、今夏は何かとGKの動きが話題を呼んだ。GK史上最高額となる移籍金が2度も更新されるのは異常とも言える。
そんなGKたちが話題の中心となる中、10代からミランの守護神を任されたことで注目を集めたジャンルイジ・ドンナルンマの影が少々薄くなっている。ロシアワールドカップの影響もあり、出場していなかったイタリアの選手たちはこの夏主役になれていない。
ドンナルンマも近いうちに世界最高クラスのGKと評価されるであろう逸材だが、元ミランGKクリスティアン・アッビアーティ氏は昨季ドンナルンマが成長しなかったと感じているようだ。
伊『Gazzetta dello Sport』によるとアッビアーティ氏は、「彼は常にクラブが良くなるために動いている。今季は試合も多く、ドンナルンマとペペ・レイナにはゲームタイムがあるだろう。GKコーチのマグニは良い仕事をしたし、ドンナルンマを今のレベルに引き上げた。ただ、彼は昨季進歩していないよ」とコメントしており、昨季は良いシーズンにならなかったと見ている。
今夏にはベテランのレイナが加わり、そこから学ぶこともあるだろう。昨季は足踏みのシーズンだったかもしれないが、ドンナルンマは今季もう1歩成長できるだろうか。