フィリーズが打線強化 マーリンズからボーアを獲得

2008年以来10年ぶりの世界一を目指すフィリーズはポストシーズン進出に向けてマーリンズからジャスティン・ボーアの獲得を発表した。7月のトレードではアズドゥルバル・カブレラが加入して打線のテコ入れを行い、今回の補強でさらにチームの厚みが増すことになった。

オフに主力選手の大量放出を敢行したことで一からのチーム再建を目指すマーリンズ。その中でもボーアは打線をけん引する貴重な主力打者の1人で今季は112試合に出場して打率.227 19本塁打 54打点の成績を残している。7月は打率.190、OPS.606と低調だったが8月は打率.240、OPS.921と成績を上げている。以前からトレード候補の1人に数えられており、フィリーズはメジャー5年間で83本塁打を放った大砲の獲得に成功したことになる。

今回のボーアはトレードでの獲得であり、フィリーズは見返りとして金銭と同時にマッケンジー・ミルズを放出した。22歳左腕のミルズは今季は1A+に所属し、ここまで主に先発として20試合に登板し2勝5敗 防御率3.51の成績を残している。ミルズにとってプロ生活を始めたナショナルズから数えると今回が3球団目となり、新天地でメジャー昇格を目指す。

現在、フィリーズは地区首位ではあるが、打線に元気がなくチーム打率.235とナ・リーグワースト2位であり、テコ入れが急務となっていた。それでも8月のチーム成績は7戦5勝と好調であり、長打力自慢のボーアの加入によって打線の起爆剤になることはもちろん、トレード相手となったマーリンズもミルズが成長し、将来的に主力選手となれば両球団にとって有益な出来事となる。それぞれ新チームのユニフォームを着て心機一転、彼らはさらなる高みを目指してプレーし続ける。

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