記事で学ぶ天体や温暖化 横浜で講座、児童ら参加

 新聞記事を切り抜き、科学や環境について考えるワークショップが11日、横浜市中区のニュースパーク(日本新聞博物館)で開かれた。小学4~6年生の36人が参加、知識や考える力を身に付けることの大切さを学んだ。

 県が主催し、県内の科学館や大学・研究機関、企業などが夏休み期間中に多彩な講座を催す「かながわサイエンスサマー」の一環。子どもたちが新聞に触れる機会を用意し、教育現場や家庭での活用を促すため、同館も今夏から加わった。

 日本新聞協会に加盟する全国130紙の中から、それぞれが興味を持った科学や環境に関する記事を切り抜き、用紙に貼り付け、選んだ理由や読んで考えたことを併せて記した。

 天体観測の魅力を紹介する日刊県民福井の記事に関心を示した同市都筑区の小学4年生(8)は「将来は宇宙関係の仕事に就きたくなった」と笑顔。地球温暖化を取り上げた山形新聞の記事を選んだ鎌倉市の小学5年生(10)は「温室効果ガスの排出を削減できるようにしたいと心から思った」、横須賀市の小学6年生(12)はポリ袋を法的に禁じたケニアを報じる毎日新聞の記事に「環境破壊になるから自分もポリ袋を使わないようにする」とそれぞれ決意を語った。

 科学担当記者から話を聞く機会もあり、神奈川新聞の桂幸生記者が登壇した。

 18日は、環境と経済のつながりを学ぶボードゲーム「ロジノミー」を使った中高生向けのワークショップが開かれる。

科学や環境を学ぶワークショップで、天文観測の記事を示す男子児童=日本新聞博物館

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