巨大な龍 パレード 清川村で「青龍祭」

 神奈川県清川村の夏を彩る伝統行事「青龍(せいりゅう)祭」が11日、煤ケ谷地区で開かれた。村の小中学生や関係者らが長さ約20メートルの雄龍と雌龍を引き、同地区を威勢良く練り歩いた。

 祭りは、江戸時代の伝説を基に同地区で行われていた雨乞いの行事が起源といい、1929年を最後に途絶えていたが、86年に復元された。同日は、村立緑小学校(同村煤ケ谷)の校庭で大勢の参加者が見守る中、村幹部や実行委員会などの関係者が出席した「入魂式」が厳粛な雰囲気の中で執り行われ、村のさらなる発展などを祈願した。

 その後、同小学校を起点に2頭の龍を引いて歩くパレードがスタート。同日も厳しい暑さとなった中、大人たちに負けじと小中学生らも懸命に龍を引いた。同小学校3年の女子児童(8)は「重くて大変だが楽しい。最後まで頑張りたい」と笑顔だった。

 実行委と同村、同村教育委員会の共催。

多くの人でにぎわった青龍祭のパレードの様子=清川村煤ケ谷

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