すでにプレミアリーグでは取引が終了した今夏の移籍マーケット。
ここでは、『sportskeeda』による「この夏、最もショッキングな移籍TOP3」を見てみよう。
マウコン(ボルドー⇒バルセロナ)
バルサはすでに移籍が決まっていたマウコンを“ハイジャック”した。強奪されたローマとしては頭に来ているはずだ(法的措置に出るとも)。
どこからともなく現れたバルサだが、選手としてその誘惑を断ち切るのはあまりにも難しかったのだろう。
ローマは移籍に必要な準備を全て完了し、マウコンはメディカルチェックのために飛行機に乗り込む寸前だった。だが、バルサはローマの提示額を650万ポンド(9.2億円)ほど上回る3650万ポンド(51億円)の移籍金をボルドーに提示したことで事態は一変。
ローマのSDモンチはマウコン獲得失敗について言及したなかで、その責任はボルドー側にあると主張している。バルサから高額な提示があった後、マウコンのローマ行きをボルドーが拒否したとも。
結局、ローマは交渉から外されてしまい、素晴らしい獲得になるはずだった選手をとり逃がすはめに。
クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー⇒ユヴェントス)
ロナウドのユーヴェ移籍はまさにスリラー映画以外の何物でもなかった。ワールドカップ中から囁かれていたことだったが、大袈裟な噂に過ぎないように思えた。
本人も退団をほのめかしていたが、本気で彼がマドリーを去ると考えていた者はいなかったはずだ。脚光を浴びるためにまた“仕掛けた”のだと多くの人間が思ったことだろう。
また、彼の退団説はこの何年か浮かんでは消えてきた。さらに、ロナウドはベルナベウで引退する意思を示したことさえあったのだ。
だが、CL3連覇達成後の発言以降、退団の噂はあっという間に広まった。そして、ありえそうもないユーヴェ移籍が起きた。そして、それは30代選手の史上最高額での移籍にもなった。
マドリーでの彼の時代は終わった。ロナウドがいなくなったレアルがどう対処するのか、そしてロナウドは新天地でどんなプレーを見せるのか。興味深いものになるだろう。
レオナルド・ボヌッチ(ミラン⇒ユヴェントス)
昨夏、充実の7年間を過ごしたユーヴェを去る決断を下したボヌッチ。ユーヴェが誇る『BBC』の解体を目にするのはショッキングなことだった。
ただ、彼はマッシミリアーノ・アッレグリ監督と考えを異にしていたので、それは理に適った決断だった。そして、国内のライバルクラブへの移籍によって、ユーヴェでのボヌッチのキャリアは終わったはずだった…。
だが、ミランで不満を感じる1年を過ごした後、よりショッキングなユーヴェ復帰を決意。
クリスティアーノ・ロナウドとのプレーやビッグタイトル獲得への誘惑が大きな動機になったかもしれないが、この移籍はありえそうもなかった。その理由はアッレグリの存在だ。
ボヌッチが素晴らしい選手であることに疑いはないが、指揮官との関係はクラブにとって有害なものになりうる。
この移籍がうまくいくか否かは、時間だけが教えてくれる。ただ、今夏最もショッキングな移籍のひとつであることは確かだ。