佐藤商事、甲子園出場の羽黒高校(山形)を応援

 100回目を迎えた夏の甲子園が熱く盛り上がる中、先週10日に佐藤商事グループの社員、家族ら70人余りが東西から応援に駆け付けた。同社と縁の深い羽黒高校(山形県代表)が15年ぶり2度目の出場を果たし、奈良大付属高との1回戦で惜しくも1対4で敗退したが、応援団は炎天下で声をからして声援を送った。

 羽黒高校は、佐藤商事2代目社長の故秋元正雄氏が1963年に生まれ故郷の山形県鶴岡市羽黒町に創立した私立高校。創立当時は工業高校で男子校、現在は普通科、専門課のある男女共学校に変わったが、佐藤商事と羽黒高校の兄弟のような関係は今も続いている。

 現在2人の執行役員が学園理事をつとめるほか、村田和夫会長が入学式と卒業式に来賓代表として出席。また新入社員は6月の鶴岡研修の一環で羽黒高校を訪問して建学と社会福祉の精神、地域貢献の精神を学び、生徒とともに仕事に対するディスカッションなどグループワークを行う。年1回の現役役員・OBによるチャリティゴルフコンペでは牧静雄校長をゲストに招き、羽黒高校への寄付金贈呈も行っている。

 応援に駆け付けた音羽正利社長は「初出場時は地元の鶴岡支店長で、学園理事もつとめさせて頂いた。羽黒高校との関係は当社の中でも特に深いと自負している」と今回の野球部の活躍に感慨深げ。村田会長は仕事の都合で甲子園に行けなかったが、「初出場は私の社長就任の年。甲子園で応援した当時のことをよく覚えている。毎年待ちわびていた出場が叶い、心からお祝いしたい」とコメントを寄せた。

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