PEラインとリーダーを簡単に結ぶ"ラインツイスター"の使い方【ノットは機械に頼っちゃいなよ|やまけんの“釣りに行ってもいい?”#07】

「釣れる魚はなんでも釣る。釣れない魚はなんとかして釣る」をモットーに、魚を求めて東西南北どこへでも行きまくる道具道楽アングラー・やまけん氏による連載企画「無節操アングラーやまけんの"釣りに行ってもいい?"」。今回はPEラインとリーダーの結束をカンタンにできる「ラインツイスター」の使い方を紹介する。

PEラインとリーダーの結束はMIDノットの並行二重巻!

8月に入って夏真っ盛り。大物の季節になって来ました。

やまけんは渓流~マグロまで主にPEラインを使用しているのですが、リーダーとの結束を"MIDノット"で行っています。

メインライン0.1号~10号まで幅広くMIDノットです。正直なところ、0.6号以下あたりからノットの強度をそこまで求めなくてもよいと思うのですが…。結び目が放出方向になく、通常のノットで50%以下まで落ちる結束強度を80%前後に保てる安心感から、どうしてもチョイスしちゃうという感じです。

そして並行二重巻を締め込む"摩擦系"のノットを簡単に組むために…、おもいっきり機械の力を使っております! ラクなうえに強いので、ここ数年はこの方法で定着!

MIDノットの並行二重巻をあっさりこなす「ラインツイスター」

使用している機械は「ラインツイスター」(ハピソン)。

パナソニック時代の製品が混ざっているあたり使い倒している証と思って下さい(笑)

写真の赤いモデルがジギング用。メインライン(PE):2号~10号、リーダー:8号(35lb)~50号(170lb)というビッグゲーム用です。

中央の灰色のものが標準タイプ。メインライン(PE):0.6号~3号、リーダー:1.5号(6lb)~12号(40lb)。僕はこのモデルでメインライン0.4号くらいまでの細糸も使っていましたが、あまり問題は感じなかったです。

[写真はパナソニック時代の製品です。紛失しためピンクのクリップを付け替えて使用しています。本来は本体と同色です]

そして青いモデルがライトゲーム用。メインライン(PE):0.1号~0.8号、リーダー:2lb~16lb。

使い方はメーカーのYouTube動画をどうぞ

向かって右から、ラインツイスター(ハピソン)、KAMIWAZAデュアルミニスティック(バレーヒル、ボウズ ラインカッターII(櫻井釣漁具)、PEラインしめる液(アクセル)、ハサミです。

まずはリーダーをある程度出してクリップで留め、所定の溝にリーダーを通してラインスプールごとぶらさげます。

まずはリーダーをある程度出してクリップで留め…、
所定の溝にリーダーを通して…、
ラインスプールごとぶらさげます。

PEラインを通して、しっかり張っているのを確認してからスイッチON!

まずは下方に巻いていきます。ある程度の長さに巻けたら、折り返して上方へ。

ものすごく簡単に、しかも風の中だろうと揺れる船の上だろうと並行二重巻が完了します。

メインラインとリーダーをハーフヒッチで数回留めます。

僕は結構多めの8~10回、最後にダブルハーフヒッチでラインを止めたら、「PEラインしめる液」を塗って(摩擦熱を抑えるためにノットの前後にも軽く塗ります)、

スティックに巻きつけて締め込みます。ギューっと締まるとラインの色が変わるのですぐわかります。

余った部分をハサミでカットした後、ラインカッターⅡで焼き止めします。炎を遮る壁にV字溝が切ってあって、端のギリギリまで焼く時にめちゃくちゃ便利なんですコレ!

完成するとこんな感じ。リーダー(透明)方向に結び目がないので、キャスト時に「チチチチ」と引っかかった感じがしなくて快適ですよ!

ちなみに、今まで一度も経験していないことですが、万が一現場でラインツイスターが破損してしまった場合は、小さなウェイトを持って行っていれば、"HMノット"で同じように組むことができます。

〈HMノットの動画はこちら ↓ 〉

やまけん(山犬):道具道楽アングラー。魚を求めて東西南北どこへでも! モットーは「釣れる魚はなんでも釣る。釣れない魚はなんとかして釣る」 釣具メーカー「TRY-ANGLE」代表。

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