「二度とあんな思いをしたくない」。戦後73年となり、平成最後の終戦の日となった15日、県内でも先の大戦で亡くなった方々への追悼の祈りに包まれた。記憶の風化も懸念される中、「平和の尊さを伝えていくのがわれわれの宿命」と平和への思いも強くした。
5歳の時に終戦を迎えた串間市都井の松野修子さん(78)は、飛来するB29爆撃機の音や逃げ込んだ防空壕(ごう)をぼんやりと覚えている。「二度とあんな苦しみや怖い思いをしたくないし、子や孫に味わわせたくない。平和にもっと関心を持って行動し、核のない世界になることを願う」と話した。