平塚の表参道「浜大門通り」復活 18日にイベント

 かつて平塚八幡宮(神奈川県平塚市浅間町)の表参道として栄えた「浜大門通り」の名が、130年ぶりに復活した。地元の商店会「新光会」が通りの名称として活用。地域のシンボルとしての再出発を祝し、18日には「夕暮れ酒場」と称する催しで新名称をアピールしていく。

 浜大門通りは北の大門通りから続く平塚八幡宮の参道で、江戸時代には商店などが軒を連ねてにぎわっていた。南に向かって扇松海岸まで一直線につながっていたが、1887年に東海道線の開通によって参道が寸断され、それとともに浜大門通りの名も消えたとみられている。

 かつての浜大門通りのうち、同市紅谷町内の22店舗が加盟する「新光会」が地域活性化を目指し、商店会の名前を5月に「浜大門通り新光会」に改称。同会の中村彰伸会長(36)は「商店街が元気な姿を発信していきたい」と話す。

 目標は活気ある表参道の復活だ。入り口には新名称の付いた鳥居を設けたり、通りの他の商店会とも連携した取り組みを広げることも視野に入れたりしている。2016年に始まった「夕暮れ酒場」もにぎわい創出の一環で、今夏からは開催エリアも拡大した。

 18日は午後5時から8時まで、通りを交通規制し10店舗ほどの店先で飲食物などを販売。また交流スペースを設け、ビールを片手にライブ演奏などを楽しむことができる。

 中村会長は「平塚唯一の表参道として復活できれば魅力の発進力も高まる。地域の人たちにも親しまれる催しを充実させたい」と意気込んでいる。

 雨天の場合は25日に延期。9月15日の平塚八幡宮のぼんぼり祭りに合わせて「ぼんぼり酒場」も開かれる。

7月に行われた「夕暮れ酒場」の様子 (浜大門通り新光会提供)

© 株式会社神奈川新聞社