無資格建築士、横浜で1件不適合

 建築士の資格がない男性が実在する2級建築士を装って住宅設計を請け負っていた問題で、横浜市は16日、市内の住宅1件が建築基準法に不適合だったと発表した。一連の問題で同市内で不適合が発覚したのは初めて。県によると、同問題に絡む違法建築は計16件となった。

 市によると、新たに発覚したのは同市戸塚区にある木造2階建ての住宅。住宅の耐震性を確保するための耐力壁の配置バランスが基準を満たしていなかった。市は建築主に対し、壁を補強するといった是正計画書を8月末までに提出するよう指示した。

 同問題は4月に発覚。情報提供を受けた県が男性に確認したところ、男性が建築確認や中間・完了検査の申請手続きを無資格で行っていたことを認めた。男性が関わった建築物は県内外で55件あり、うち46件は法の適合性に関する確認作業が完了。残る横浜市の8件と東京都大田区の1件は確認中という。

横浜市役所

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