猛暑と熱帯夜から解放 来週の台風に備えて

きのう北日本や北陸に大雨をもたらした前線は、次第に日本の南に離れていきます。北日本にはまだ小さな低気圧があって雨が残りますが、それも午前中いっぱいでしょう。東・西日本は早くから天気が回復して、比較的涼しく乾いた空気をもった高気圧に覆われるため、日差しがたっぷりでも猛暑とはならず、湿度が低いので、これまでに比べれば大分しのぎやすくなりそうです。週末も、からりとした晴れが続きます。猛暑と熱帯夜から解放されるこの週末は、体力を回復するチャンスです。

ただ、ホッと一息つけるのはほんの数日で、来週の中頃は、きのう発生した台風19号の影響を受けそうです。今年は次から次へと台風が発生しています。1951年以降で年間の台風発生数が最も多かったのは1967年で、39個もの台風が発生したのですが、その年も8月中旬までに発生した台風は19個でした。今年は、1967年と同じペースで台風が発生していることになります。今年は記録的に暑い夏というだけでなく、記録的に台風の多い年となって、もしかすると「台風40号」と口にする日がくるかもしれません。

気象予報士・染井 明希子

画像について:17日の天気予報。

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