カラー鋼板流通の植松、持ち株会社制に移行 グループの競争力強化

 静岡地区大手カラー鋼板流通の植松(本社・静岡県沼津市、社長・植松孝康氏)は、今月1日付で、持ち株会社制に移行。商号を「植松グループホールディングス」(以下、植松HD)に変更した。経営環境の変化に対応しやすい体制とした。20年度(21年7月期)をめどにグループ売上高を、18年7月期比20%アップの30億円にまで引き上げる計画。

 植松HDは、1949年(昭24)創業の老舗特約店。静岡県東部地区メーンに同中部および神奈川、山梨の一部を営業エリアとし、住宅、非住宅向けにカラー鋼板の販売や成形加工、施工のほか、住設機器販売・設置も手掛ける。また、15年には事業多角化の一環として、個人向けリフォーム事業に参入した。「地域に密着した営業を展開しながら、グループの競争力を高めるためには、我々の強みをより発揮できる体制にする必要があった」(植松社長)と、持ち株会社制への移行を決めた。

 新体制では、カラー鋼板流通の「植松」、金属屋根・外壁加工の「植松製造」、屋根外装工事、個人向け住宅リフォームを手掛ける「植松建興」を事業会社とし、持ち株会社の傘下に置いた。持ち株会社および各事業会社の社長に、これまで通り植松社長が就いた。植松HDの資本金は4625万円。HDの本社所在地は、旧植松と同じ。また、各事業会社の本社もHD本社に置いた。

 HD発足に伴い、同社グループの社章を一新。従前の菱型の中に植松の「U」を入れたものから、「枠の中に当てはまらないで、成長していくことをイメージ」(植松社長)し、Uの片方の縦棒が、菱形を突き破り、伸びているものに変更した。また、植松グループ(GROUP)のスペルの、OとUの間の下側に「W」を配置し、成長する意味の「GROW UP」とも読めるロゴも追加した。

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