相和地域の魅力満喫 大井で19日までフェス 自然生かした体験も

 ワークショップなどの体験を通じ、大井町の相和地域の魅力に触れてもらう「そうわ 食・体験・工作フェスタ」が18日、同町金子の町総合体育館で始まった。関係者は「自然が豊かな相和地域の魅力を知ってもらえたら」と来場を呼び掛けている。19日まで、入場無料。

 

 同地域の住民ら約20人でつくる「相和もりあげ協議会」の主催。同地域のファンを増やして盛り上げていこうと、これまでも個別にワークショップを開催してきたが、今回初めて一同に会して開催した。

 「高い木があり、中くらいの高さの木があり、下の方にも木が生えている。それが人の手が入っていない原生林で、全国的にも珍しいと言われています」。会場を出発し、推定樹齢400年と800年のシイの木を巡るツアーでは、協議会メンバーで同地域に住む瀬戸勇さん(70)と同地域で働いている鈴木勝さん(51)が案内した。

 「江戸時代、隣の集落から火災が燃え移ってきそうになったとき、このシイの木が守ってくれた」といったエピソードも紹介。参加者は興味深そうにうなずいた。

 会場には約20の体験ブースを用意。地場産そば粉を使ったクレープづくりや、地元で採れた野菜などの丸かじり、苔(こけ)玉づくりなど、さまざまなワークショップで体験が楽しめる。

 母親と来場した小田原市の女児(9)は、ひょうたん飾りの作製にチャレンジ。小さくちぎった紫の和紙を丁寧にひょうたんに貼りながら、「普段こういう機会がなくて楽しい。きれいに作りたい」と笑顔だった。

 午前10時~午後4時(受付は同3時半まで)。各体験ブースは1回500円。シイの木の古木巡りツアーは1日5回実施される。問い合わせは、本部連絡先電話080(4619)2091。

相和地域の魅力を知るイベントで行われたシイの木巡りツアー=大井町

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