社会の仕組み、働いて学ぶ 仮想の町で買い物や納税 平塚

 子どもたちが仮想の街で職に就き、社会の仕組みを学ぶ「ぷちひらつか2018 キッズビジネスタウンひらつか」が18日、平塚市中里の県立平塚商業高校で開催された。

 平塚市と大磯、二宮町の小学生約360人が住民登録をして、「職業安定所」での仕事探しから始めた。子どもたちは「お金を扱うのが面白そう」と銀行員を選ぶなどして、さまざまな職に挑戦。収入で買い物を楽しみ、店舗の売り上げや税計算、納税までを体験した。

 同校が主催し、在校生が運営委員会を組織。平塚青年会議所や地元企業も協力して、今年は飲食店のほか本屋、卓球場、ヨガ、ネイルサロンなど61の職場を用意した。高校生スタッフた中学生ボランティアも募って児童をサポートした。

 20分働くと通貨300マイルが支払われるが、税金10%が引かれるため手取りは270マイル。全員が納税者になるのも特徴だ。いわゆる“お店屋さん”のほか、運送会社や会計事務所、税務署、消防、職安、清掃など社会生活を支える仕事も多数。ラジオ局では校内放送で「販売員ぜひ来てください」など人手不足の職場からのメッセージを読み上げた。 

「職安」で求人情報を確認、どの職場にいこうか考える=平塚市中里の県立平塚商業高校

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