大きな声で暑さ吹き飛ばす 横須賀

 老若男女が声の大きさを競う「よこすか大声大会」が18日、横須賀市池上の妙蔵寺で開かれた。大きな声を出して夏の暑さを吹き飛ばそうと企画され、10回目の今年は市内外から過去最多の165人が参加した。地域住民らでつくる実行委員会の主催。

 本堂前にステージが設けられ、騒音計で声の大きさを測定。「アイスクリーム屋さんになりたい」「もうすぐパパになります」など思い思いの言葉が境内に響いた。電車通過時のガード下(100デシベル)や飛行機のエンジンの近く(120デシベル)を超える歴代最高の126・6デシベルが出されると、観客席からはどよめきと拍手が上がった。

 声量だけでなく、ユーモラスな言葉にも賞が用意され、横浜市泉区から参加した新明友之さん(42)と息子の心和(ここと)さん(12)は親子ともに入賞。彫りの深い顔立ちの友之さんが「こう見えても日本人」、心和さんは「お父さんが歯医者さんで外国人と間違えられて気まずかった」と叫んで会場を盛り上げ、「上位は無理だと思っていたけれど、まさか賞を取れるとは」と2人で笑顔を見せた。

老若男女が声の大きさを競い合った「大声大会」=横須賀市池上

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