竹とんぼや紙すき 川崎の子どもらボランティアと昔遊び

 地域のボランティアと子どもたちが一緒になってさまざまな遊びを楽しむ「夏休み子どもあそびランド2018」が19日、川崎市宮前区の宮前市民館で開かれた。世代間や地域の交流を図ろうと、同企画運営委員会と同区が主催。親子連れら約3千人が来場し、会場内は笑顔に包まれていた。

 「おばちゃんの手をよく見て、まねしてごらん」。ヤシ科の植物「シュロ」の葉を使ったバッタ作り。富井凛さん(8)は真剣な表情で葉を折ったり、曲げたりしながら、体長約10センチのバッタを作り上げ、「超難しかったけど楽しかった」と満足げ。ボランティアの原田久美子さん(78)は「手を動かしながら、子どもたちに教えるのは楽しいですよ」とほほ笑んだ。

 イベントには中学生からシニア世代まで250人近いボランティアが参加。絵本の読み聞かせや卵ボーロ作り、竹とんぼやぶんぶんごまなどの昔遊びを来場者がそれぞれ満喫した。

 紙すき体験に取り組んだ野口綺斗(あやと)君(8)は「紙を一から作る方法を初めて知った」と言えば、母由理さん(39)は「年配の方とも触れ合えるし、みんなが楽しそうでいいですよね」と目を細めた。

紙すき体験に参加する親子連れ

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