松浦に初の市営野球場 12月供用目指す 公式規格、合宿誘致へ

 松浦市今福町に公式規格を満たす市野球場が完成した。市営の野球場誕生は初めて。市は今後、各種大会で使用するほか、大学や社会人チームなどの合宿誘致に向けて活用する方針。事業費は約5億4700万円。
 市によると、野球場は同町内の地域運動場に定住促進住宅を建設し、代わりの運動場が必要になったことから整備を計画。長年、公式規格を満たす野球場の建設を要望されていたこともあり、2016年12月に着工。18年5月に完成した。現在、天然芝の整備などを続けており、12月の供用開始を目指している。
 球場の敷地は約2万7400平方メートル。うちグラウンドは約1万3450平方メートルで、両翼は98メートル、中堅は122メートル。内野は黒土、外野は天然芝。観戦席は計228席で、スコアボードは発光ダイオード(LED)の電光式を備えている。駐車場は大型車用、障害者用を含む91台分ある。
 18日には同球場で完成記念式典が開かれ、関係者や市民計約300人が出席した。友田吉泰市長は「多くの市民の思いが球場の実現につながった。この球場が地域ににぎわいを生むことを期待したい」とあいさつ。代表者のテープカットで球場の誕生を祝った。
 式典後、球場では第10回全日本少年春季軟式野球松浦支部大会が開かれ、市立調川中2年、西田翔君(14)が「新球場でプレーすることを楽しみに練習に励んできた。全ての皆さまに感謝し、正々堂々戦う」と宣誓。市内4チームが熱戦を繰り広げ、志佐中が優勝した。

野球場の完成をテープカットで祝う関係者=松浦市野球場

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