夏の高校野球 注目の決勝戦 蒸し暑さと向かい風に注意

 きょう21日(火)の午後2時より、第100回全国高等学校野球選手権記念大会の決勝戦が行われる。
 第1回大会以来103年ぶりの決勝進出となった金足農業(秋田)と、史上初となる2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭(北大阪)との対戦。この試合の結果によって、100回目という記念大会の王者が決まることになる。

 甲子園球場がある兵庫県西宮市では、きょうはかなり蒸し暑くなるため、体力の勝負にもなりそうだ。
また、センター方向の打球を押し戻してしまう向かい風が吹く可能性もあり、風によっては打球の行方が変わってくるかもしれない。

日差し弱くても蒸し暑い 暑さ対策を

 きょうの甲子園球場(兵庫県西宮市)は雲が広がりやすく、かなり蒸し暑くなる。
台風周辺の湿った空気が南よりの風によって流れ込むことで、湿度が上がり、じめじめとした空気に包まれそうだ。
 日差しが少ない割に気温は高く、気温は30℃を超える見込み。
 試合開始となる午後2時頃の予想気温は32℃、湿度は62%で、試合終了まで同じような状況が続くことが予想される。

 気温が高いだけでなく、湿度も高いことで、より熱中症のリスクが高くなる。
 体力が奪われやすくなるため、選手だけでなく、応援や関係者の方もこまめな水分補給を心がけてほしい。

南東風で向かい風か

 金足農業が横浜高校と対戦した試合では球場付近に北よりの風が吹いていたため、バッターにとってはセンター方向への嬉しい追い風となった。
ただ、きょうは南東風が吹くことが予想され、バッターにとっては向かい風になるタイミングがありそうだ。

 風速はそれほど強くはならない見込みだが、センター方向に飛んだ打球が風によって押し戻される可能性もある。
 打撃、守備ともに、風をうまく味方につけたい所だ。(気象予報士・多胡安那)

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