環境省、小中学生向けに地球温暖化の啓発アニメ作成

環境省は、小学生と中学生向けにそれぞれ地球温暖化についての啓発アニメを作成し、今年5月8日から映像媒体の貸し出しを開始した。対象は全国の各自治体、教育委員会を含む各教育機関、ユニーやANAなど環境省と連携する企業である。開始から2カ月余りの7月末までで、132件の申し込みがあり、上映回数(見込みを含む)は423回、視聴者数(同)は約3万人を数えるなど、地球温暖化への関心の高さを示している。(オルタナ編集部=中島洋樹)

本啓発アニメは、「地球との約束」「私たちの未来」の2作品。環境省地球環境局温暖化対策課国民生活対策室(以下、国民生活対策室と表記)が「ガラスの地球を救え!」プロジェクトの活動として作成した。「地球との約束」は小学校高学年向け、「私たちの未来」は中学生向けの内容となっている。

国民生活対策室の担当者は、「小中学生に、地球温暖化問題について重要な課題として興味を持ってもらい、自分たちにも今すぐにできる活動へ参加してほしいと考え、本啓発アニメを作成した」と経緯を説明した。

今年5月8日から、映像媒体の貸し出しを開始した。各自治体、教育委員会を含む各教育機関、ユニーANAやなど環境省と連携している企業が貸し出し対象となっている。

このうち、ユニーでは系列の一部ショッピングモール内で上映を実施している。ANAでは現在ほぼすべての国際線で上映を開始している。一部国内線でも10月1日より上映を開始する予定だ(国際線・国内線ともに2019年2月末日まで上映)。

国民生活対策室によれば、貸し出し開始から約2ヵ月の7月末時点で、申し込み件数132件、上映回数(見込み含む)423回、視聴者数(同)は約3万人になり、地球温暖化問題への関心の高さを裏付ける結果となっている。

国民生活室の担当者は「本啓発アニメを視聴した小中学生が、地球温暖化問題を自分たちに身近なものとして感じてほしい。そして、自分たちにも今すぐできる活動(買い物時のエコバック利用、徒歩や自転車での移動の促進など)に参加してほしい」と希望を語った。

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