【平成の長崎】諏訪神社で鏡開き 「今年も良い年で゙…」 参拝客に福ぜんざい 平成2(1990)年

 長崎市上西山町の諏訪神社で1月10日、鏡開きがあり、福ぜんざいを参拝客に振る舞った。
 用意したもちは昨年末から拝殿に供えていた大鏡餅(直径60㌢、15㌔)を細かく切ったもので、約1000人分。食べると今年1年幸福に暮らせると言われている。白餅に混じって珍しい黒餅も。
 県外の観光客が混じる参拝客の中には、1時間前から待っていた人も。神職ら数人が炭火でこんがりと焼いた餅をぜんざいに入れ、一人ひとりに配った。
 参拝客らは香ばしいにおいが漂う中、「今年も良い年でありますように」と願いながらおいしそうにはしをつけていた。(平成2年1月11日付長崎新聞より)

長崎市の諏訪神社であった鏡開き。もちの香ばしいにおいが境内いっぱいに立ちこめた=長崎市上西山町

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