多選自粛条例「自分律する効果」 大和市長、検証にも言及

 来年5月に3期目の任期満了を迎える神奈川県大和市の大木哲市長は22日の定例会見で、市長就任後に自身が提案し制定した「市長多選自粛条例」について、4選への進退には言及しなかった一方、市政運営を踏まえ、「自分を律するという意味では効果があった」との認識を示した。

 条例は将来にわたって「清新で活力ある市政運営」を確保するため、在任期間について「連続して3期を超えて在任しないよう努めるもの」と定めている。大木市長は会見で「私から見て独善的な組織運営、人事の偏向というものが、正直言ってなかった。他の人がどう思うか知らないが、成果があったのではないか」と述べた。

 市議会6月定例会では「一般的に条例は時代の変化、社会の要請などにより適宜見直していく必要がある。本条例もさまざまな視点から検証を行っていくことも必要」と言及。この日の会見では「議会で述べた以上でも以下でもない」などと繰り返した。

大木哲・大和市長

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