事業費増で中村知事 「詳細な説明を国に聞きたい」

 九州新幹線長崎ルートの武雄温泉-長崎間の事業費が従来の約5千億円から約1200億円増える見込みになったことを受け、中村法道知事は22日の定例会見で「詳しい説明を国に聞きたい」との考えを示した。
 国土交通省は21日、道路付け替え工事や防災対策などの見直しで事業費が増えることを県に説明。知事は本県の負担増に関し、「どこの工事でどんな要因で上回ることになったのか理解し、必要だと納得した上で、県議会で審議していただく」と述べた。
 整備方式が決まっていない未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の整備に事業費増額が影響する可能性については、「直接的に影響はないだろう」とした。ただ、今後も環境の変化で事業費が膨らむ可能性に触れ、「圧縮の努力もお願いしたい」と注文した。

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