鈴鹿10時間開幕! 風雨のなかでの特別スポーツ走行は888号車メルセデスAMGがトップタイム

 インターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦・第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レースは8月23日、鈴鹿サーキットで16時15分から2時間の特別スポーツ走行が行われた。台風20号の接近にともない、時折強い風雨があるなかでの走行となったが、メルセデスAMG・チーム・グループMレーシングのラファエル・マルチェッロ/マーロ・エンゲル/トリスタン・ボーティエ組888号車メルセデスAMG GT3がトップタイムとなった。

 午前中に予定されていた鈴鹿モータースポーツフェスティバルのパレードが大雨警報が出たことから中止になってしまうなど、台風の接近にともない天候が荒れることが予想された鈴鹿10時間の走行初日。ただ、午後から風はあるものの雨は小康状態となり、わずかに路面が乾いたコンディションで特別スポーツ走行がスタートした。

 この走行は公式セッションではなく、いわゆる“ペイド・プラクティス”として開催されたため、CarsTokaiDream28やARN Racingといった日本勢、ベントレー・チームMスポーツの2台は走行せず。31台がコースインすることになった。

 序盤こそコース上の水量が非常に少ない状況だったものの、開始からすぐに横なぐりの雨が降り注いでしまい、コース上は一気にウエットに。そのため、各陣営ともウエット路面でこなせる作業を中心に進めたほか、海外ドライバーで鈴鹿初走行のドライバーは、この機会を使って走行するシーンが見られた。

 途中、一度雨が強くなった段階で赤旗が出た以外は目立ったアクシデントなく終わった走行だが、最終的に888号車メルセデスAMGの2分10秒530がトップタイムに。ただ、これは序盤水量が少ない時点でのタイムで、上位陣はいずれもその時点でのタイムとなっている。

 2番手にもルイス・ウイリアムソン/マキシミリアン・ゴーツ/アルバロ・パレンテ組メルセデスAMG・チーム・ストラッカ・レーシングの43号車メルセデスAMGがつけた。3番手にはハブオート・レーシングのニック・フォスター/デイビッド・ベレル/吉田広樹組28号車フェラーリがつけている。

 日本チームでは、プロ-アマクラスから参戦するD’station Racingの星野敏/近藤翼/ジョノ・レスター組77号車ポルシェ911 GT3 Rが2分13秒417で6番手。7番手にはAudi Team Hitotsuyamaのリチャード・ライアン/富田竜一郎/アレッシオ・ピカリエロ組21号車アウディR8 LMSがつけている。9番手にはメルセデスAMG・チーム・グッドスマイルの谷口信輝/片岡龍也/小林可夢偉組00号車メルセデスAMGがつけた。

 天気予報では金曜はドライでの走行が予想されており、本格的なタイムはそこで見えることになりそうだ。

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