軍艦島の上陸禁止 台風19号で手すり損壊

 台風19号の影響で、長崎市は23日、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」を構成する「端島炭坑」(軍艦島)で、桟橋と島を結ぶ連絡橋の手すりが壊れる被害が出たと発表した。
 市が現地を確認したところ、長さ約12メートルの手すりのうち約4メートルが壊れて海側に傾いていた。23日から観光客の上陸を禁止し、24日以降の復旧工事が終わり次第再開する。
 台風19号の影響は公共交通機関にも及び、県内では23日、本土と離島を結ぶ高速船など海の便を中心に欠航が相次いだ。九州商船は24日も引き続き、午前中の高速船2便を欠航予定としている。
 本州の四国、近畿付近に接近した台風20号による影響もあった。空の便では23日、日本航空(JAL)の長崎-大阪(伊丹)など各社計11便が欠航。長崎バスは長崎から京都、名古屋に向かう高速バス2便を運休した。24日も京都行き1便を運休予定としている。

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