U-21日本代表!アジア大会でラッキーボーイになりうる5人の選手

4年に一度行われるアジア競技大会がインドネシアで開催されている。

U-21代表で挑んでいるサッカー日本男子代表は、グループステージを2勝1敗で突破。

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ここでは、今後の決勝トーナメントでラッキーボーイになりうる存在をピックアップしてみた。

GK:オビ・パウエル・オビンナ(背番号12/流通経済大学)

父親がナイジェリア人という流通経済大学の3年生。193cmの長身と長い手足を生かしたシュートへの反射神経に優れる。

U-15の頃から日本代表候補に入る逸材だが代表では控えに甘んじてきた。ただ今年のトゥーロン国際大会では山口瑠伊の退場によって出番が到来し、今大会もパキスタン戦で小島享介が負傷したことによりまたも出場機会が巡ってきた。

ベトナム戦では彼のパスから決勝ゴールを奪われることになり、悔しさを噛みしめているはず。マレーシア戦から小島が復帰するとも伝えられるが、このトーナメントで雪辱を果たしたいところだ。

DF:大南 拓磨(背番号19/ジュビロ磐田)

今大会に出場しているU-21日本代表メンバーは8月3日に発表されたが、1人だけ発表後に入れ替えがあった。それがジュビロ磐田のDF大南拓磨だ。

当初招集されていたセレッソ大阪のMF舩木翔が怪我により出場を辞退。舩木は攻撃的な左サイドバックあるいはウィングバックであるため、森保一監督としてはできれば舩木と同じポジションの選手を呼びたかったかもしれない。

しかし、今大会はJリーグの開催と被ることもあり、「各クラブ1名」という条件で選手が選出されている。そのため、同ポジションの選手を呼ぼうとした場合の制約が通常より多いのだ。

そこで白羽の矢が立ったのが、フィジカル能力の高いセンターバックである大南。3月のパラグアイ遠征にも参加しており、今大会では2戦目のパキスタン戦に先発出場。旗手怜央のゴールをアシストするなど4-0の勝利に貢献した。

どちらかというと控えの立場だが、優勝を狙うためにはラッキーボーイ的な存在が不可欠。思いがけずチャンスを手にした大南がその役を担うかひそかに注目してみたい。

MF:神谷 優太(背番号17/愛媛FC)

U-21代表では精神面を評価されキャプテンを務めることも多いのが神谷だ。

東京ヴェルディユースで育ち名門の血を引くだけに技術のベースは高い。しかし、高校2年時に青森山田高校へ転向し、2015年の高校選手権では優秀選手となった。現在は愛媛FCでプレーしているがセットプレーを担当するなどキックの質は高い。

ドリブルで敵陣深くまで持っていけるうえ、パスも出せ、シュートもなかなか強烈で技術的なものはどれも高水準だ。ベトナム戦では彼のボールロストによって敗れる結果となったが、このトーナメントで挽回してほしい。

MF:岩崎 悠人(背番号13/京都サンガF.C.)

パキスタン戦の2ゴールでまさにこのチームの得点源としての立場をハッキリさせたといえる岩崎悠人。J2とはいえ、クラブで主力としてプレーし続けているだけのものは見せた。

このチームには高さのあるストライカーが少ないだけに、いかに機動力で崩すかが鍵。前田大然と岩崎のスピードは決勝トーナメントでも重要な武器にしていかなければならない。

京都サンガF.C.ではしばらくサイドで窮屈なプレーばかりしていたが、このところはよりゴールに近い仕事を任されてきた。ちょうどアジア大会に向けて調子が上げられたのだから、その時点ですでにラッキーボーイだ。

FW:上田 綺世(背番号15/法政大学)

あのフィリッポ・インザーギを彷彿とさせる天性の点取り屋。今年のトゥーロン国際大会では、三笘薫との大学生コンビでポルトガル代表から2ゴールを記録し逆転勝利の立役者になった。

武器はスピードとDFラインの裏を突くタイミング取りの巧さ。彼が徹底して裏を狙うことで相手のラインを押し下げ、3-6-1というフォーメーションの肝である二列目の選手にスペースを与える相乗効果も期待できる。

このアジア大会ではここまで無得点だが、相手が強くなるトーナメント以降にこそ彼の真価が発揮されそうだ。

日本は24日(金)に決勝トーナメント1回戦でマレーシアと対戦する。

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