多種多彩な力作、シニアの美術展 県民ホールで449点

 「第17回かながわシニア美術展」が横浜市中区の県民ホールギャラリーで始まった。多様なジャンルの力作449作品が並ぶ。26日まで。

 

 対象は60歳以上の県内在住者。シニアの文化活動を後押しし、生きがいづくりを進めようと、県主催で2002年から開かれている。今回は日本画36点、洋画183点、彫刻工芸67点、書44点、写真119点が集まった。

 

 彫刻工芸では大賞に「茅葺(かやぶき)古民家『古き良き時代のある日』」(逸見健三さん)=写真=が選ばれた。いろりが配置されている室内や干し柿などがつるされている軒先、庭先でまき割りをしている場面も細かく表現されている。

 

 他部門の大賞受賞者は次の通り。(敬称略)

 

 写真=立川明、洋画=谷浩三郎、日本画=中嶋武、書=岩田徳華。

 最高齢者は洋画の部で静物画を力強く描いた杉﨑時秋さん(98)で、特別賞が贈られた。

 

 入場無料。午前9時15分~午後5時45分(最終日は午後3時まで)。問い合わせは事務局☎045(640)6128。

古民家が“再現”された作品など、シニアの力作が並ぶ美術展=横浜市中区の県民ホールギャラリー

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