辻商(株)(TSR企業コード:620082615、法人番号:4150001011226、磯城郡田原本町八尾624-1、設立昭和52年9月、資本金1000万円、辻本憲之社長、従業員50名)は8月24日、大阪地裁へ破産を申請した。
申請代理人は山内邦昭弁護士ほか(弁護士法人大江橋法律事務所、大阪市北区中之島2-3-18、電話06-6208-1500)。
負債総額は約34億3500万円。
昭和44年11月、靴下の製造業者として創業し、52年9月に辻商靴下工業(株)として設立。商品企画開発から販売事業まで手掛け、「ピンキーベル」「リセコレクション」「ソックスラボ」などの店舗名で全国各地に靴下専門店を展開、平成21年7月期は売上高約48億5100万円をあげていた。
25年に持株会社としてTSBホールディングスを設立。以降、段階的に資金調達や商品仕入れ、管理部門をTSBホールディングス、靴下等の卸売事業をスタジオ・ポアック、靴下・服飾雑貨の小売事業を辻商が担当することとなった。
しかし、近年は他社との競合や需要の減少などで、グループ全体で減収基調にあった。近年の円安により中国からの仕入原価が高騰し利益を圧迫し、小売事業では店舗閉鎖時に多額の撤退費用が発生するため赤字店舗の整理があまり進まなかった。
代表者親族からの支援を受けるなどでグループの立て直しを図っていたが奏功せず、今回の措置となった。
なお、卸売事業を手掛ける(株)スタジオ・ポアック(TSR企業コード:293082685、法人番号:9013201016359、天理市西長柄町670、登記上:東京都中央区東日本橋2-27-4、設立平成6年7月、資本金5000万円、辻本憲之社長、従業員48名)は同日、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請。負債総額は16億8683万円(保証債務含む)。
持ち株会社の(株)TSBホールディングス(TSR企業コード:622140132、法人番号:2150001018306、同所、登記上:大阪市天王寺区上本町6-9-10、設立平成25年3月、資本金5000万円、同社長、従業員35名)は同日、大阪地裁へ破産を申請。負債総額は約30億600万円。