【平成の長崎】本島長崎市長撃たれる 「天皇発言」へのテロ? 平成2(1990)年 

 1月18日午後3時1分ごろ、長崎市桜町の長崎市役所玄関前で、公用車に乗ろうとした本島等市長(67)に男が背後から近づき、短銃弾1発を撃った。
 市長は救急車で同市立市民病院に運ばれ手術を受けたが、弾丸は左胸を貫通しており重傷。意識ははっきりしており、命に別状はない。犯人は車で逃走したが、同日午後8時35分、長崎市内のホテルで殺人未遂容疑で長崎署に逮捕された。
 犯行の動機は一昨年暮れの本島市長の「(昭和)天皇に戦争責任はある」発言への反発とみられ、同署の捜査本部は男が所属する右翼団体との関連についても追及する。(平成2年1月19日付長崎新聞より)
 

左胸に銃弾を受け、血へどをを吐きながら救急車を待つ本島長崎市長=1月18日午後3時5分、長崎市役所玄関前
狙撃現場を調べる捜査員=長崎市役所玄関前

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