葉山ヨットレースに歓声 五輪事前キャンプの英国チーム参加

 幅広い世代にヨットに親しんでもらう「葉山ヨットフェス」が25日、葉山港と葉山マリーナ(ともに葉山町堀内)で開かれた。町民ら約2400人は晴天の下、英国セーリングチーム選手らが出場したレースに歓声を上げ、交流を楽しんだ。

 2020年東京五輪に向け、英国チームは同港を拠点に事前キャンプを行っている。フェスは競技に親しんでもらおうと、町と町教育委員会が主催した。

 レースは約1時間半の間に3回行われ、英国選手と町内のヨットスクール生ら7艇が勝敗を競い合った。競技をより近くで体感してもらうため、観客エリアから150メートルほど先の海上で実施。風に乗って白熱のレースを繰り広げる選手たちに、親子連れらは見入っていた。元ウインドサーフィン選手の山梨崇仁町長らが加わった親善レースも盛り上がり、チームメンバーと会話を楽しむ来場者の姿も多く見られた。

 現在世界ランク1位というディラン・フレッチャー選手(30)は「みんなで一緒にイベントができることは素晴らしい」。小学5年の女子(10)=同町=は「オリンピックで英国チームに金メダルを取ってほしい」と笑顔だった。

町民らの声援を受けながら競い合った英国セーリングチームの選手ら=葉山港

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