障害者スポーツ、児童ら体験 川崎、日本代表が手ほどき

 障害者スポーツ(パラスポーツ)を楽しむイベントが25日、JR川崎駅西口のラゾーナ川崎プラザで開かれた。参加した子どもたちは日本代表選手らに教えてもらいながら、サッカーや卓球などに触れた。

 会場には、主に足に切断障害のある選手がつえで走行する「アンプティサッカー」や、音の出るボールを使う視覚障害者向けの卓球「サウンドテーブルテニス」などの体験コーナーが用意され、子どもたちはドリブルやシュート、ラリーなどに挑戦した。

 アンプティサッカーを楽しんだ川崎市麻生区の小学5年生(11)は「同じ足で連続して蹴ってドリブルするのはバランスが難しかった」と話した。日本代表のミッドフィルダー・天川隼輝選手(30)は「『片足がないことは(いろいろな個性と同じで)普通のこと』と理解してもらい、共に歩むきっかけになってくれれば」と期待していた。

 仮想現実(VR)端末を使って競技用車いすのスピードを体感したり、障害者が働く日本理化学工業(同市高津区)の製品で絵を描いたりするコーナーも人気を呼んでいた。

 イベントは、2020年の東京五輪・パラリンピックを契機に、障害の有無に関係ない共生社会を目指す同市が主催した。

アンプティサッカーに挑戦する子どもたち =ラゾーナ川崎プラザ

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