横浜港を「水上散歩」 大学生がシーカヤック体験

 神奈川大学の学生30人が横浜港でシーカヤックの体験学習に挑戦した。初めての経験とあって、慣れないパドル操作に苦戦しながら、水面に近い視点から横浜港の環境を観察し、海洋への理解を深めていた。

 25日は横浜・みなとみらい21(MM21)地区の日本丸シーカヤックパークで乗船訓練を実施。NPO法人横浜シーフレンズのメンバーがカヤックから転覆した際の対応を指導した。

 午前中に4度落水した国際経営学科1年の女子学生(18)は「暑かったので海の水は冷たくて気持ちいい。転覆する恐怖心がなくなった」と笑顔だった。

 この実習は2011年度から、帆船日本丸記念財団や横浜シーフレンズと連携して同大の夏季集中講義として実施。今年は23日から始まり、海洋ジャーナリスト内田正洋さんの講義も受けた。最終日の26日は大岡川や横浜港を巡る1日ツーリングで締めくくる。

 同大経営学部の関口博正教授は「横浜は海洋都市であり、学生には海洋への理解と関心を深めてほしい。21年4月に『みなとみらいキャンパス』の開設を予定しており、横浜港での体験学習を全ての学部学生が受講できるようにしたい」と話した。

「冷たくて気持ちいい」と笑顔を見せる女子学生=日本丸シーカヤックパーク

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