見よ、この長いしっぽを。約1メートルあるしっぽを木々に巻(ま)きつけながら、器用に移動(いどう)するジェフロイクモザル。細長い手足も使うから、名前の通り、クモみたい。まるで“スパイダーマン”のよう。公園や校庭にあるうんていなんか、スイスイなんだろうな。
しっぽのすごさは、それだけじゃない。上手に物をつまみ上げることもできる。先は毛が生えていなくて、とっても感覚がするどくなっている。「第5の手」とも言われている。中央アメリカなどの森にすんでいるよ。
森きららにいるヒカルは13歳(さい)のオスだけど、人間でいうと、30代くらいの立派(りっぱ)な大人。県内に1匹(ぴき)しかいなくて、ただいま婚活(こんかつ)中なんだって。
スタッフの中原祥貴(なかはらよしき)さん(32)のことが大好き。100メートル先でも姿(すがた)を見つけると、「キキッ」と甲高(かんだか)い声で鳴く。「遊んでよー、ひましてるよー、とアピールするところがかわいい」と中原さん。ヒカル、やっぱりさみしいのかな…。
「ヒカルは目、鼻、口のバランスがよく、イケメン」。国内でいろんなサルを見てきた中原さんが、太鼓判(たいこばん)をおす。頬(ほお)の毛が逆立(さかだ)っているのも特徴(とくちょう)。体は茶色いけれど、顔や手足の先は黒色でかっこいい。
人間のように二足歩行もできるんだって。でも、がにまた歩きになるみたいで、何だかかわいらしいね。
取材が終わり、中原さんがその場をはなれると、追いかけてきたヒカル。早く、すてきなお嫁(よめ)さんが見つかるといいね。
メクル第300号 生きもの大好き 自慢の長~い しっぽ
- Published
- 2018/08/26 11:23 (JST)
- Updated
- 2018/12/11 11:59 (JST)
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