鷹・柳田、2発で30号も…トリプルスリーへ、盗塁への意識は「もうないっす」

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

ネクストで見たグラシアルのサヨナラ弾には「めっちゃ飛んでるやん…」

■ソフトバンク 12-8 西武(26日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクの柳田悠岐が本拠地・西武戦で2ラン2発を放ち、30本の大台に乗せた。初回の先制2ランに続き、勝ち越された直後の8回には同点2ランを放ち、このカード3試合で4本塁打の大当たり。最後はネクストバッターサークルでグラシアルのサヨナラ満塁弾を見届け、自分の本塁打以上に興奮していた。

 一度打ち出したら止まらない。柳田がこのカード3連戦で4本塁打の量産だ。この日は初回に先制となる2ラン。6点のリードを追いつかれ、さらに勝ち越された直後の8回裏には貴重な同点2ランを放った。工藤公康監督も「チームを救ってくれたホームラン。あのホームランがあったから延長戦で勝つことができた」と大絶賛した。

「詰まったけど、入ってくれて良かったです」という、この日の2本目が区切りの30号。打率は3割をはるかに超えており、盗塁数さえ伸びれば自身2度目のトリプルスリー達成となるが、柳田は盗塁への意識について「もうないっすね」と素っ気ない。「怪我なく最後まで戦っていい結果を残したいという気持ちだけです」と、ここからは特別な意識を持たず自然体で戦っていくことを強調する。

 この日は延長12回にも及ぶロングゲームとなったが、チームは劇的なサヨナラで9連勝。「長かったけど勝って本当に良かったです。ホント、チーム一丸というか、それしかないです。みんなで束になって勝てたと思います。ここからの方が大事。また勝てるようにみんなで頑張ります」と柳田は話す。

 最後にグラシアルのサヨナラ満塁弾について聞かれると「犠牲フライでよかったんで、バーンって上がった瞬間に『よっしゃ!』と思いましたけど、見たら『めっちゃ飛んどるやん』って…」と、しっかりと“ギータ流”のコメントが返ってきた。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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