<レスリング>ビーチ・レスリングのワールドシリーズを開催…UWWが発表

UWWが普及発展に力を入れているビーチレスリング=提供・UWW

 世界レスリング連盟(UWW)は8月24日、公式ホームページでビーチ・レスリングのワールドシリーズの詳細を発表した。同シリーズの創設は、「マルチスポーツ(多様なスポーツ)・イベントにおけるビーチ・レスリングの確立・発展に大きく貢献する」としている。

 ワールドシリーズの最初の大会は、今年10月6日(土)~7日(日)にトルコ・サリゲルメで行われる世界選手権で、これは来年10月に米国・サンディエゴで行われる国内オリンピック委員会連合(ANOC)主催のビーチの総合大会「第1回世界ビーチ・ゲームズ」の予選となる。

 ワールドシリーズで実施されるルールは、今月11日に茨城・大洗サンビーチで行われたドン.キホーテ杯全日本ビーチ選手権でも実施されており、試合時間は3分間、3ポイント先取で勝者となる。階級は日本開催と違い、男子が70・80・90・+90kg級の4階級、女子が50・60・70・+ 70kg級の4階級。

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 ビーチ・スポーツは、スポーツの若者離れ対策の一環として国際オリンピック委員会(IOC)やANOCが積極的に推進。来年10月10日~15日に米国・サンディエゴのサウスミッションビーチで第1回世界ビーチ大会が計画され、15種類のビーチ・スポーツが実施される。主催者は100か国以上の国から約2,000人のアスリートの参加、約40万人の観客を見込んでいる。

 レスリングでは、2006年にトルコで国際レスリング連盟(FILA=現UWW)のラファエル・マルティニティ会長や日本協会の福田富昭会長も出席して第1回の世界ビーチ選手権が行われ、2009年からは毎年開催。

 国際オリンピック委員会(IOC)の「すべての競技で男女同一種目数と同一選手数」を求めるというリクエストに対し、UWWのネナド・ラロビッチ会長は「女子はグレコローマンではなく、ビーチを候補として考えている」とコメントしている。(関連記事=クリック

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