ラグビーで交流 日朝韓の学生ら、横浜で熱戦

 在日朝鮮人ラグビー界が主催する「第9回在日コリアンラグビーフェスティバルin神奈川」が25、26の両日、横浜市内で開催された。東京、大阪、愛知の朝鮮学校や日本の高校、大学のほか、韓国の大学も初出場。猛暑の中、楕円(だえん)球を追って熱戦を繰り広げた。

 県社会人チーム「凱旋(ケソン)クラブ」主将の金(キム)新日(シニル)さん(41)が実行委員長となり、朝鮮学校ラグビー部のない都市では初の開催となった。ノーサイドの精神で培った在日ラガーマンの人脈をたどって東海大相模高、慶応大など強豪校とマッチメーク。朝鮮大学校と韓国・高麗大の対戦がとりを飾った。

 25日は、神奈川朝鮮中高級学校(同市神奈川区)の校庭に選手やラグビー関係者ら約千人が集い、しちりんの焼き肉を囲んで懇親会も開かれた。金さんは「朝鮮大学校と高麗大の試合は南北和平の動きを象徴する歴史的なシーンになった。神奈川でもラグビーの持つ力で在日同胞と地域社会に笑顔を広げていきたい」と話していた。

韓国・高麗大からトライを奪う朝鮮大学校の選手=横浜市中区の横浜カントリー&アスレティッククラブ

© 株式会社神奈川新聞社