猛暑日にひとときの涼 横浜・左近山団地で横国大生が催し

 横浜市旭区の左近山団地で26日、横浜国大の学生が中心となって企画した流しそうめんのイベントが行われた。最高気温35度以上の猛暑日となる中、家族連れなどがひとときの涼を楽しんだ。

 会場となった団地内の商店街には、竹で組んだ流しそうめんの土台が置かれ、約60人分のめんが用意された。瀬谷区から家族で訪れた小学校1年の木下愛羅さん(6)は「(そうめんをつかむのが)ちょっと難しかったけど、楽しかったし、おいしかった」と笑顔を見せた。

 企画に関わった横国大生4人は、若者の視点を生かした活性化のため、家賃補助を受けながら同団地に居住。NPO法人「オールさこんやま」や左近山商店連合会の協力を得て、開催準備を進めた。建築学科4年の佐藤大吾さん(21)は「子どもたちに喜んでもらえるとやりがいがある。地域と触れ合うことの大切さを感じた」と話した。

 11月には、学生の専門性を生かした断熱改修のワークショップを行う。同NPOの林重克理事長(75)は「若者の力をまちづくりに生かし、住民交流を深めていきたい」と喜んでいた。

 横浜地方気象台によると、この日の横浜は35・7度まで気温が上昇。海老名と小田原も35・4度を記録し、猛暑日となった。

厳しい暑さの中、左近山団地で行われた流しそうめん=横浜市旭区

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