ウチヌキ、TV会議システム導入 意思決定を迅速化

 大手パンチングメーカーのウチヌキ(本社・神奈川県綾瀬市、社長・中尾健太郎氏)はテレビ会議システムを導入する。移動時間の短縮、交通費の削減とともに、本社、工場、営業所間のコミュニケーションの充実化を図り、情報共有化とスピーディな意思決定につなげる。

 導入するのはパナソニック製のテレビ会議システムで、本社と福島工場、兵庫工場と東京営業所の4拠点に今月末導入する。ハンディカメラにも対応しており、工場では試作品や製品などをカメラでズームアップすることができ、新商品についての打ち合わせなどにも活用できる。

 同社では毎月、課長以上のスタッフ会議を対面で実施していたが、移動時間の短縮や交通費のコスト低減を進める。また会議だけでなく4拠点間で簡単な打ち合わせなどにも活用し、情報の共有化と社員同士のコミュニケーションの充実を図る。

 中尾社長は「2月から完全週休2日制を導入するなど、働き方改革への対応を進めている。対面会議をなくすことはないが、移動時間の短縮化につながる。このほかにも福利厚生面で充実化を図っていきたい」としている。

 同社は1966年創業のパンチングメタル専業メーカーで、直径が1ミリ前後の微細孔の多孔板加工を得意としている。2016年には日本メーカーでは初めてタイに製造拠点を新設。業績も今期(8月期)は建材向けが堅調に推移し、8期連続して増収を見込んでいる。

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