金足農「地方に希望与えた」 秋田出身・菅長官、準V称賛

 菅義偉官房長官(衆院神奈川2区)は27日の会見で、全国高校野球選手権大会で秋田県勢として103年ぶりに準優勝した金足農の快挙について「多くの国民に共感を与え、地方の皆さんにも希望や夢を与えてくれた」とたたえた。菅氏は同県の農家の生まれで、中学時代は野球部に所属していた。

 金足農は、県立の農業高校で選手全員が地元出身の「雑草軍団」と称される。強豪相手に勝ち進む姿は全国で共感を呼び、金足農には「感動をありがとう」などの応援メッセージとともに2億円近い寄付が集まった。地元秋田市へのふるさと納税も急増し、大会閉幕後も「金足農フィーバー」が続いている。関係者によると、菅氏の元にも称賛の声が多数寄せられているという。

 菅氏は、躍進の立役者となった吉田輝星投手らが雪上で長靴を履いてトレーニングを積むなどしたエピソードに触れ、「厳しい中でも準優勝という快挙を挙げたことは本当に素晴らしい」と感慨深げだった。

菅義偉官房長官

© 株式会社神奈川新聞社