【ブログ】深い霧に包まれたスパのいたるところにウォーカーおじさん/F1ベルギーGP現地情報2回目

 F1第13戦ベルギーGP、夏の陽気から一気に冬のような寒さとなったスパ・フランコルシャン。今回もムッシュ柴田氏が現地の様子をお伝えしていきます。

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2018年のスパは、1日ごとにどんどん気温が下がって行きました。木曜日はまだ25℃前後と夏の陽気だったのが、金曜日には15℃に急降下。でもそれはまだまだ、序の口でした。

大雨に見舞われた土曜日の朝は、10.5℃。

そして快晴に恵まれた日曜日の朝は、なんと4℃でした!

それにしても2018年は、高速道路の出口工事で大きく迂回されたりということもあって、毎日往復150kmの通勤を繰り返して、ちょっとしびれました。

さらにサーキットに近づくにつれ深い霧が出てきて、前方はほとんど見えない状態に。

パドックもすっぽり、深い霧に包まれました。曇ってるんじゃないんですよ。上空を見ると、しっかり青空でしたから。

2018年はジョニーウォーカーが初めてのタイトルスポンサーになったということで、サーキットのいたるところに、このオジサンがいました。表彰式でもごらんになったように、トロフィーまでジョニーウォーカーというのは、ちょっとやり過ぎじゃないかな~と思いました。
インディ500ほどじゃないにしても、もうちょっと重みのあるトロフィーを毎年受け継いで行くのがいいんじゃないかなと。

パドック入口にはこんなボードが設置されてて、出勤してきたドライバーたちがサインを書き込むようになってます。予選11番手と健闘したトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、ちょうどサインしてるところでした。

「飲んだら乗るな」キャンペーンですね。ハイネケンもそうですけど、アルコール飲料メーカーが積極的にモータースポーツに進出して、こういうキャンペーンをやってしまう。日本のメーカーには、あまりない発想かもしれません。

そして決勝グリッドにも、
ウォーカーオジサンが出現してました。アップで撮ると首にパスまでかけてるし、動きそうですよね。

ベルギーの地元名士たちの表敬訪問を受けてるガスリー。ドライバーはレーススタート直前まで、こういう対応に追われるわけです。

予選でまさかの失速を喫したザウバーのシャルル・ルクレールは、グリッド上でも終始渋い表情でした。レースもあわやの大事故に遭遇してしまいましたが、すでにいやな予感がしてたのか……。

予選3番手と大健闘したフォース・インディアのエステバン・オコンも、こんな表情。

「レースで晴れたら、この順位はキープできない」と言っていて、実際その通りの展開になってしまったし、チームメイトにも先行されてしまいましたが、でもレース後は5位6位のダブル入賞という結果に、満足そうでした。

ジョニー・ハーバートとアンソニー・デビッドソンからレース後にインタビューを受けるガスリー。こちらの9位入賞も、現状望み得る最高の結果でした。

今年スーパーフォーミュラで活躍中で久しぶりにヨーロッパにやって来た松下信治選手。トロロッソ・ホンダのシートも空いてるし、早く上がってきてね。待ってますよ。

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