ブレーブスが好守の捕手・フラワーズと契約延長

日本時間8月29日、ブレーブスはタイラー・フラワーズとの契約を延長したことを発表した。今回の契約は1年分の球団オプションが付いた1年契約となっており、来季年俸は400万ドル。2020年の契約は年俸600万ドルの球団オプションとなっており、ブレーブスがオプションを破棄した場合はフラワーズにバイアウト200万ドルが支払われることになっている。

7月末のトレード市場でJ.T.リアルミュート(マーリンズ)の獲得に動いていたことが報じられているブレーブスは、オフシーズンに今季限りでフリーエージェントとなるヤスマニ・グランダル(ドジャース)の獲得に動く可能性があると見られているが、フラワーズとの契約延長により捕手については最低限のクオリティを維持した格好だ。打率.281、12本塁打、OPS.823をマークした昨季とは対照的に、今季は打率.225、5本塁打、OPS.692と打撃不振に苦しんでいるフラワーズだが、メジャー有数のフレーミング技術を誇る守備面はハイレベルを維持。ブライアン・スニッカー監督は「彼を失ってしまうと代わりがどこにいるかわからないから、彼と契約を延長できて嬉しいよ。獲得可能な捕手はたくさんいるわけではないからね」とフラワーズとの契約延長を喜んだ。

フラワーズはブレーブスでは控え捕手に甘んじる可能性もあるものの、家族(妻と子供4人)の近くでプレイできるブレーブスとの契約を優先的に考えていたという。「ブレーブスでプレイすれば130試合でマスクを被るようなことはないと思う。60~70試合しか出場できない可能性もあるだろう。僕がそれに満足できるかはわからないけど、自分の役割をしっかりこなすためにベストを尽くすだけだよ」とフラワーズ。「打率3割・30本塁打を記録するより、ボールをストライクにして投手を助けることのほうが大切だと思っている」と断言する好守の捕手は、来季もそのハイレベルな守備力でチームを助けてくれることだろう。

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