【平成の長崎】新大工商店街に完成 シーボルト通りオープンモール 平成3(1991)年

 長崎市の新大工町商店街に県内初の本格的モール街「シーボルト通りオープンモール」が完成、5月15日、落成式があった。「若者が集まるファッション性と老人が安らげる商店街」ーを目指して同商店街振興組合が市のコミュニティー道路整備事業と共同で、昨年11月着工していた。
 メーンストリート(262メートル)にインターロッキング(練り固め石)を敷き詰め、両端のアーチは幕末の蘭学医、シーボルトの顔をデザイン、歩道はケヤキ並木。車道は、沿石に蛇行をつけて車がスピードを出せないように、買い物客への配慮も。
 通りの名はシーボルトが出島から鳴滝塾へ向かう際、この道を通ったといわれることから。
(平成3年5月16日付長崎新聞より)

 

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