【平成の長崎】県下一周駅伝コース403㌔ 自転車で走破 西海学園高の4人 平成2(1990)年

 「走り抜いたぞ、403㌔」。ロード強化練習のため郡市対抗県下一周駅伝コースに挑戦した西海学園高自転車競技部の4選手が3月24日、全員見事に完走して長崎市茂里町の長崎新聞社へゴールインした。
 同コース挑戦は「一度は実現したい」と小森監督が思い続け、ことし初めて実施した。走ったのは川本正章、川崎正勝、浜口圭太、後田康成の4選手。2泊3日で行われる大会の日程通り、22日に長崎新聞社をスタート、1日目は松浦市までの126・3㌔、2日目は平戸ー小浜間の150・1㌔、最終日は小浜ー長崎間の127㌔、計403・4㌔を駅伝コース通りペダルをこぎ続けた。
 最終日はスタートから土砂降りの雨に見舞われたが、4人は午後3時前に長崎新聞社へゴールイン。3日間の累計タイムは15時間58分で、同駅伝で優勝した長崎チームの記録を5時間40分余り短縮した。
 小森監督は全身ずぶ濡れの選手たちをねぎらいながら「きつい坂もあったが全員よく走った。大きな自信になっただろう。今年のインターハイチームロードは10位以内を目指したい」と話していた。(平成2年3月25日付長崎新聞より)

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