【平成の長崎】バイパス西山トンネル貫通 着工から2年7カ月 渋滞緩和の切り札 平成2(1990)年

 長崎市内の交通渋滞緩和の切り札として道路公団が建設を進めている長崎バイパス西山トンネル(延長2466㍍)の貫通式が4月12日午前、同市三川町の同トンネル坑内であり、渡り初めなどの祝賀セレモニーが行われた。
 硬い岩盤にはばまれるなど難航した同トンネル工事は、今後、舗装や防災工事を施す仕上げの段階を迎え、本年度中の完成を目指す。
 県や長崎旅博協議会は8月開催の旅博までに開通するよう道路公団に要望していたが、岩盤が硬い上、トンネル上に西山台団地があり、発破が使えず工事は難航。要望には沿えなかった。
 西山トンネルは、長崎バイパス2期工事(西彼多良見町市布名ー長崎市西山4丁目間12・3㌔)の西山延伸部分にあり、九州では4番目の長大トンネル。昭和63年10月に南坑口から、昨年5月には北坑口から掘削を開始していた。工事費110億円。(平成2年4月13日付長崎新聞より)
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 【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

貫通を喜び、万歳する高田知事(後列中央)や工事関係者ら=長崎市三川町、西山トンネル坑内

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