【平成の長崎】旅博ロボットお目見え 〝旅人くん〟ら4体 平成2(1990)年

 「みなさん初めまして」ー昨年秋から製作が進められてきた長崎旅博のイベントロボットが完成、5月9日、県庁前広場で贈呈式があった。
 ロボットは長崎大学、県工業技術センター、地元企業などが共同開発。スポンサーは日本宝くじ協会で〝お値段〟は計7000万円。
 お披露目されたのは「旅人(たびと)くん」「夢子ちゃん」「星人(ほしと)くん」「カブトくん」の4体。「旅人くん」は空飛ぶ円盤に乗り、高さ1・8㍍。目、鼻、口、耳、首、右手が無線で遠隔操作でき、望遠鏡にはカメラを内蔵、モニターに映像を映し出す。スピーカーとマイクロホンも付いており、会話も可能。他の3体もそれぞれ特徴豊か。
 最初に登場したリーダー格の「旅人くん」が3体の仲間を紹介し、アトラクションを繰り広げた。幼児を乗せて歩行できるカブト虫型ロボット「カブトくん」に高田知事が試乗する一幕も。
 4体は旅博期間中、長崎魚市跡地に建設される「旅人くんロボット館」で活躍する。(平成2年5月10日長崎新聞より)

さっそうと登場した「旅人くん」と「夢子ちゃん」のロボット=県庁玄関前の広場

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