〔浅間山〕3年ぶりに噴火警戒レベル1に引下げ 火口から500mの範囲ではごく小規模な噴火になお注意(8/30)

気象庁は、群馬・長野県境にまたがる浅間山について、火山活動が停滞し、火口から500mを超える範囲に影響を及ぼす噴火の可能性が低くなったとして、30日11:00、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)に引下げる噴火予報を発表しました。
浅間山の噴火警戒レベルが1になったのは2015年6月11日以来、約3年2ヶ月ぶりとなります。
なお、火口から500mの範囲に影響を及ぼす程度のごく小規模な噴火の可能性はあるとして、気象庁は、火山灰の噴出や火山ガスに注意するとともに、地元自治体などの指示に従って危険な地域には立ち入らないよう呼びかけています。

■浅間山 最近の火山活動の経過
<2015年>
・4月下旬頃から 山頂直下のごく浅いところを震源とする火山性地震が増加。
・6月上旬頃から 二酸化硫黄の放出が増加。1日あたりの放出量は8日は500トン、11日は1700トンに急増。
・06/11 15:30  【火口周辺警報発表】噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引上げ。
・06/16 08:50  ▲山頂(釜山火口)でごく小規模な噴火発生。浅間山の北から北東にかけて微量の降灰。
・06/19 17:00  ▲山頂(釜山火口)でごく小規模な噴火発生。山頂の西側にある黒斑山に設置されたカメラに火山灰付着も山麓での降灰は確認されず。以降は噴火なし。

<2018年>
・年明け以降  膨張を示すと考えられる地殻変動が停滞する。
・5月頃から  山頂(釜山火口)からの噴煙量と二酸化炭素の放出量が減少。
・7月19日   この日以降、火映(火口上空の雲や噴煙が溶岩に映えて赤く見える現象)が観測されなくなる。
・8月上旬以降 振幅のやや大きな火山性地震がみられなくなる。
・08/30 11:00 【噴火予報発表】噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)に引下げ。

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