カジノ賛否「いつまで白紙なのか」 市民有志が質問状

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の横浜市への誘致を巡り、市民有志らが30日、市役所で会見し、林文子市長と全市議宛てに、カジノへの賛否を尋ねる質問状を届けたと明らかにした。

 質問への回答を求めているのは、ともに市内在住の主婦樋口敦子さん(53)とパート従業員小林章子さん(45)が共同代表を務める有志グループ「横浜にカジノってどうなの?」。

 市長に対しては「いつまで白紙と表現するのか」「市民アンケートをいつ行い、どう反映させるか」を尋ねた。市議には、個人名が記されたシールで「いる」「いらない」「分からない」のいずれかに意思表示をし、理由も明記するよう求めている。市議への質問は9月20日を締め切りとし、結果はフェイスブックで公表する方針。

 樋口さんらは、昨夏の市長選前から市民にシール投票を呼び掛ける活動を展開している。カジノへの「反対」は85・6%といい、40回目となる30日の投票は関内駅前で行い、179人中、「いらない」が147人、「いる」が26人、「分からない」が6人だったと説明。「市長はいつまで白紙を貫くのか。なぜ、市民の声を聞かないか疑問」などと訴えた。

カジノを巡りシール投票で民意を問う活動を続ける樋口さん(前列左)と小林さん(同右)=横浜市役所

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